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慶良間美術館 ~KERAMA MUSEUM OF ART

慶良間美術館は、アートという切り口で慶良間諸島を楽しむ提案です。ここに展示される作品は、この地の自然や文化や人の美しさと、それらを真摯に表現するアーティストたちの結であり、有形無形は問いません。沖縄離島のブランド力や地域経済力向上の一助となるべく、関係アーティストの皆様とゆったりと活動して参ります。また、これらの作品から展開された阿嘉島のオリジナル商品は慶良間美術館オンラインギフトショップで販売されています。


                作品No.1 『架け橋』

【作品解説】 慶良間諸島の阿嘉島と、そこから橋でつながる慶留間島及びその周辺海域の自然の魅力が凝縮されたイラスト。この地域にしか生息していない天然記念物のケラマ鹿を主人公に、湧き上がる夏の入道雲を背景とした奇岩群や島並み、海中のサンゴ礁やウミガメ、熱帯魚などの生き物たち、暗くて美しい夜空と天の川と流れ星に至るまで、琉球イラストレーションの與儀勝之氏が実際に島を歩き、海を泳いで見たもの・触れたものがカラフルな躍動感を伴って描かれている。また、この地域の自然風景に見事に溶け込む人工物である阿嘉大橋が雨上がりの虹と流星で表現され、この『架け橋』を二頭の鹿が渡っていく様子が描かれている。なお、作品内を泳ぐ魚たちは慶良間諸島を愛する一般の方々から募集したサカナの絵を與儀氏がイラスト化したものを採用しており、阿嘉島ラバーたちの合作とも言える。 ★與儀勝之コメント

阿嘉島をモチーフに作品を描く機会をいただきました。島を象徴するモチーフは、天然記念物であるケラマジカ。サクバル奇岩群。阿嘉島と慶留間島を結ぶ阿嘉大橋。阿嘉島を描くため、一昨年去年と島を訪れました。夜、暗闇の中で群れるシカ。橋を渡る二頭のシカ。滞在中に見た光景を描きました。阿嘉島の魅力が伝われば幸いです。


【アーティスト】 與儀勝之(Masayuki Yogi) [琉球イラストレーション]  1998年、沖縄県立芸術大学デザイン専攻卒業。東京の広告代理店でグラフィックデザイナーとして6年勤務し、沖縄へ帰郷。そのとき沖縄で目にしたの自然の豊かさや生命のたくましさ、そして地に根付いた伝統文化に改めて感銘を受け、絵を描き始める。紅型・螺鈿細工・影絵・浮世絵・縄文土器といった古典芸術から影響を受け、古と新を繋ぐ作風へと至る。また鑑賞者が内なる宇宙へと意識を向けることを願い、陰陽や文様といった伝統的なエネルギーを作品に織り込んでいる。鑑賞者に物語を紡いでもらうことを意図した、文字のない絵本作品も手がけ、4作目となる絵本「おねんねさんぽ」は2017年11月に出版。現在は自身の画業の集大成となることを目指した創作絵本「海の星(仮題)」を制作中。2017年1月には、沖縄市に「art gallery soranoe(ソラノエ)」を開廊。自身の作品発表の場とともに、沖縄アートシーンの活性化のため、ギャラリーを他アーティストにも開放する。

    art gallery soranoe http://soranoe.jp

 


             作品No.2 『アダン葉帽子』


【作品解説】   沖縄の海岸線には必ずと言っていいほど生えている木、アダン(阿檀)。その昔、海岸線に生えて波や風の浸食から沖縄を守るように神様から命じられ、役目を果たせるように牛馬に食べられないための棘をつけてもらったという民話があります。パイナップルみたいな実がなる木、と言えば思い出す人も多いのでは。昔の沖縄ではこのアダンの葉を編んでゴザ、座布団、草履、帽子、小物入れなどを作り、生活アイテムとして多く利用されていました。特に戦前の沖縄では、アダン葉を加工した帽子は黒糖、泡盛に次ぐ産業として発展し、高級品として遠くヨーロッパに輸出されていましたが、それを知る人は今では殆どいません。アダン葉帽子は全て手作り。沖縄を守る役目を終えたアダンの枯葉は、神様のくれた棘を丁寧に落としてもらい、一枚づつ手編みされて次の役目を担います。そして、この沖縄の伝統工芸は、この芸術品を後世に繋ぎたいと想う編み手の気持ちも含めて、いつまでも美しい存在であり続けます。 【アーティスト】 与那嶺聡子(Satoko Yonamine)  [アトリエトコイ代表] 1974年沖縄市生まれ。 子供の頃から人間の生活文化様式に興味を持ち、将来の夢は「機織りする人」。大好きな場所は読谷民俗資料館と海洋博記念公園内おきなわ村だった。 1993年東京の大学に進学。ブラジル音楽や現地の生活感を感じられる滞在型旅行に夢中になる。移民の研究を通して人々の自国文化への誇りや郷愁などのアイデンティティに触れたことで、地元沖縄に戻ったのちも自らのアイデンティティと向き合い、その表現方法の模索を続ける。2002年 結婚。阿嘉島にある夫の祖父の琉球古民家と島の豊かな自然に魅せられ、阿嘉島に移住。そこで沖縄のアダン葉帽子産業の繁栄と衰退の歴史、その高い技術と帽子の美しさに衝撃を受け、工房ori to ami 主宰 糸数弓子氏に師事しアダン葉帽子の技術を習得。2018年、アトリエトコイをオープンし、自らの経営する阿嘉島のお土産店「おみやげHOUSE」にて自作アダン葉帽子の紹介と販売を始める。現在子ども四人と夫とわんこと戯れながらいろんな葉っぱで創作活動中。 <主な活動・受賞実績> 2018年座間味村産業まつりにアダン葉帽子(丸帽子)を出品、「座間味村議会議長賞」受賞。 同年、アトリエと慶良間諸島国立公園ビジターセンターにて帽子制作とアダン葉を使った小物作りのワークショップを定期開催。2019年沖縄県産業まつりにてアダン葉帽子の実演販売。2020年座間味村産業まつりにアダン葉帽子(中折れ帽子)を出品し、「座間味村議会議長賞」受賞。 アトリエトコイ https://tokoyhat.storeinfo.jp/



             作品No.3 『砂白島の南端』

【作品解説】  阿嘉島の南西に位置する砂白島~サクバル奇岩群付近の海域は、深い外洋に面したダイナミックな地形と浅瀬のサンゴ礁のコントラストで形成される。作品のベースとなっているのはこの砂白島の南端の入り江の水中風景。複雑な海底地形を隠れ家に、ブダイやニジハギ、ベラ科の魚たちが岩やサンゴの中から飛び出しては舞い戻りを繰り返し、深場を悠然とウミガメが泳ぐ。浅瀬は一面のハードコーラルとソフトコーラル。海中の岩には無数の貝がへばりつき、珊瑚の合間にシャコガイやイソギンチャク、ウミウシやムラキウニ、パイプウニなどが見え隠れする。よく晴れた夏の日の午後、1時間ほどのシュノーケルで作者の脳裏に焼き付いた海の中の風景が生き生きと再現されたイラストレーション。 【アーティスト】 はね ゆり (Yuri Hane)  [イラストレーター] 愛知県名古屋市出身。幼少より自己表現に興味を持ち、バレエスクールやタレントスクールに通う。上京後はファッションモデルや女優として活躍し、多くの雑誌やドラマ、映画、舞台に出演。その傍らでイラストレーターとしての技術習得やカナダへの語学留学で自己表現活動の幅を広げていく。一方、趣味の旅行では2015年、旅先で出会った慶良間諸島の海の風景に魅せられ、作品『砂白島の南端』を制作。カナダからの帰国後は阿嘉島のホテル勤務などを経て現在は湘南に暮らす。


作品No.4  Coming soon.(調整中)



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        (※この美術館はオンライン美術館であり、建物は存在しません。)

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